皆さんこんにちは。クラウド会計で経営支援を提供する千葉の税理士、中川祐輔です。

毎週月曜日に、経営者なら知っておきたい「税務調査」についての知識を解説しています。

本記事では、最強の税務調査対策をご紹介します。自信を持って税務調査に臨めるよう、具体的なアドバイスをお伝えしていきます。

税務調査の不可避性

まず、重要なポイントをお伝えします。税務調査は、いつ誰に行われるかわからないものです。

つまり、完全に避けることはできません。一度連絡が来てしまえば、受けざるを得ない状況になります。

しかし、適切な準備をしておけば、調査をスムーズに乗り切ることができます。

最重要の税務調査対策

1. しっかりとした確定申告

税務調査対策で最も重要なのは、しっかりとした確定申告を行うことです。ただし、注意点があります：

• 単に確定申告書を出せばよいわけではありません。
• 「しっかりと」というところがポイントです。
• 100%完璧な確定申告書を出すのは難しいですが、自分が正しいと思う内容で申告することが重要です。

正しい申告の重要性

• 税金負担を減らすために売上を減らしたり、実際にない経費を計上したりするのは脱税となり、絶対に避けるべきです。
• 自分としてこれが正しいと思う確定申告をすることが非常に重要です。

修正申告について

もし確定申告後に間違いに気づいた場合：

• 税務調査が始まる前までに修正申告を行うことができます。
• 税務調査の連絡があってからでも修正申告は可能です。
• 間違いに気づいたらすぐに修正申告を行うことが重要です。
• これは重加算税や加算税に影響するため、早めの対応が望ましいです。

2. 資料の保存

もう一つ非常に重要なのが、資料の保存です：

• 領収書、請求書、レシートなどの資料は必ず保存してください。
• 確定申告が終わったからといって捨ててはいけません。
• 保存期間は書類によって5年間や7年間と異なりますが、一律7年程度保存しておくのが安全です。

資料が不足している場合

現在資料を保存していない場合の対策：

• 可能な限り資料の再確保を試みてください。
• クレジットカードの明細や取引明細などは再発行できる場合があります。
• 今からでも再発行の手続きをすることをおすすめします。

まとめ：税務調査対策の重要ポイント

1. しっかりとした確定申告を行う
   • 脱税のようなものは絶対にNGです
   • 自分が正しいと思う申告をする
2. 間違いに気づいたら早めに修正申告を行う
3. 資料をしっかり保管する
   • 可能な限り7年程度保存する
4. 資料がない場合は再発行の手続きを試みる

おわりに

税務調査は避けられませんが、適切な準備があれば恐れる必要はありません。

日頃から正確な記録管理と適切な申告を心がけ、自信を持って税務調査に臨みましょう。

経営者の皆様が本記事の内容を参考に、税務調査への不安を払拭し、より健全な経営を実現されることを願っています。

適切な税務管理は、法令遵守だけでなく、企業の持続的成長と社会的信頼の獲得にもつながります。

税務調査に関してご不明な点やお困りのことがありましたら、専門家にご相談ください。

適切なアドバイスを受けることで、より確実な対策を立てることができます。